SMAP・草なぎ剛が築いた俳優キャリアとは? 『いいひと。』から『スペシャリスト』へ
草なぎ剛が主演を務める連続ドラマ『スペシャリスト』(テレビ朝日系)第1話が1月14日に放送され、初回視聴率17.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、話題となっている。SMAP解散騒動の渦中ということもあり、多くの視聴者の注目を集めている本作だが、作品での役柄も昨今の草なぎ剛らしいキャラクターだと評判だ。
アイドルとテレビドラマの関係に造詣の深いライターの西森路代氏に、俳優としての草なぎ剛がどのようなキャリアを経て、本作へと至ったのかを訊いた。
「草なぎさんは、1997年に放送され、平均視聴率20%を超えた人気ドラマ『いいひと。』(フジテレビ系列)で、連続ドラマ初主演を果たし、本格的に俳優としての活動を始めました。アイドルグループの全メンバーがドラマで主演を務めるというのは、当時はとても新鮮でしたし、草なぎくんの役柄がタイトル通り、ごく普通の日常を生きる“いいひと”だったのも目新しかったです。かつてはアイドルが主演をするというと、そのアイドル性を活かした煌びやかなキャラクターを演じることが求められる傾向が今より強くありましたが、草なぎさんがごく普通のひとを演じたことで、その後のアイドル俳優たちの役柄の幅を広げることに繋がったのではないかと思います。韓国では現在、アイドルがラブ・コメディなどにとどまらず、本格的な社会派ドラマなどでも活躍するようになってきて“演技ドル”という言葉が使われるようになってきましたが、草なぎさんが『いいひと。』に出演したときのようなことが、起こっているのだと感じます」
『いいひと。』のヒットを受けた草なぎは、その後も『成田離婚』(フジテレビ系列)や『先生知らないの?』(TBS系列)といったドラマに出演し、自身のスタイルを確立していった。